2013年02月28日

豪シドニーで全裸の老若男女1000人が海へダイブ!?彼らを大胆な行動に駆り立てた理由とは?

オーストラリア・シドニーで2013年2月17日、大勢が全裸で一斉に海で泳ぐイベント「シドニー・スキニー(Sydney Skinny)」が行なわれ、「(普段洋服で隠されている体型のコンプレックスを全裸になることで晒け出して)普段感じている容姿へのコンプレックスを捨て去ろう」との呼びかけのもとに集まった約1000人の参加者たちは、900メートルの距離を笑顔で泳いだ。

このイベントは、開催地のシドニーハーバー国立公園のミドルヘッドエリア(Middle Head)に1.5kmの遊歩道を設置するプロジェクトに貢献するため、オーストラリアの環境NGO『Foundation for National Parks and Wildlife』らの協賛を得て、チャリティ・イベントとして開催された。

主催者の発表によると、参加チケットなどの売り上げで1万5000ドルの資金を調達し、イベントは大成功だったという。


Australians ditch their bathing suits for nude swim

(MinWashingtonがイベントの様子を取材した動画。[コピーライトマーク MinWashingtonNews]このイベントは従来のヌーディストを対象にしたものでなく、すべての人々が自分を変えるための場として利用してもらうために企画されたもので、その趣旨に賛同した大勢の老若男女が参加。主催者によると体格にコンプレックスのある人はもちろん、89歳の男性や身体に障害のある人、さらには国籍の異なる人まで、実に多様な人々が参加したそうです。 )

Australier ziehen blank: Nacktschwimmen für die Umwelt

(AFPドイツがイベントの様子を取材した動画。[コピーライトマーク afpde])


ちなみに、公式サイトによると今回のイベントが好評だったこともあり、既に来年の開催も予定(開催日は未定)されています。

このイベントの趣旨に賛同した人であれば外国人でも参加可能なようなので、興味を持たれた方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

SYDNEY SKINNY(Official site)


参考サイト

Foundation for National Parks & Wildlife(wikipedia:英語)

Young and old got naked in the 'Sydney Skinny' swim (video)(DIGITAL JOURNAL)

SYDNEY HARBOUR NATIONAL PARK - MIDDLE HEAD - SYDNEY HARBOUR(Sydney.com)

Middle Head(the NSW National Parks)

posted by 残照 at 21:43| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もしかして親戚!?世界の祭事で活躍する『藁男』たちに共通する思いとは?

キリスト教(カトリックを始めとした西方教会)の復活祭前の四旬節(断食節)の初日にあたる「灰の水曜日(Ash Wednessday)」を迎えた2013年2月13日、ドイツ中部ヘルドラ(Heldra)村で、藁の熊に扮した男たちが街を練り歩く恒例の催しが行なわれた。


カトリック教会では「灰の水曜日」から復活祭までの約7週間(厳密には日曜日を除いた40日間)を四春節(断食節)と呼び、この期間中、信者たちは困っている人々への寄付をしたり、アルコールや好物を絶ったりするなど、節制した生活を心がける。


また、四春節は復活祭の準備期間であるとともに、キリストの受難を思い起こし、これまでの罪を償い、本来あるべき道に戻る「回心と贖罪」の期間でもある。

このため、「灰の水曜日」は「贖罪の日」でもあり、この日ちなんだ宗教行事が各地の教会などで行なわれている。


カトリック教会の宗教行事としては、司祭から信者たちが死と悔い改めの象徴である灰を額や頭に受ける「灰の式」と呼ばれる宗教行事が行なわれているが、カトリック以外を信仰する一部地域では土着の文化と宗教が結びついた独特の行事が行なわれている。

(参考:灰の水曜日(ウィーン今昔物語),「心から神に立ち返れ」教皇、バチカンで「灰の水曜日」の儀式(バチカン放送局),灰の水曜日(laudate))


上記のAFPの記事で取り上げられているのは、主にドイツ中部ヘッセン州のユグノー派(プロテスタントの一派)の住民の多い村で実施されている「シュトロー=ベーレンの日(藁熊の日)」と呼ばれる行事で、藁のクマ(藁熊)に扮した男性たちが若い女性に通りを引き回された後、脱いだ藁に火をつけて燃やすという一風変わった内容となっている。

また、同様の風習は、ドイツ各地やイギリス・イングランドのウィットルシー(Whittlesea)などでも行なわれているが、これらの地域では開催日も各地の事情に合わせて、カーニバルの期間(告解火曜日やカーニバルの日曜日など)に実施したり、クリスマスイブなど他の行事に合わせて行ったりとまちまちで、藁熊の役割もそれを使って特別な儀式を行うよりも、カーニバルの衣装の一つとして利用されている場合が多いようだ。


Feldkrücker Strohbär

(ドイツ・ヘッセン州フォーゲルスベルク群ヘルプシュタイン(Herbstein)の藁熊の映像のようです。)

Strohbaer Münster Hessentag 2010

(ドイツ連邦共和国ヘッセン州マールブルク=ビーデンコプフ郡シュタットアントレフ(Stadtallendolf)の藁熊の映像。こちらはカーニバルの仮装の一つという扱いのようです。)


ドイツの藁の熊は、かつてドイツ南部シュヴァーベンを中心に栄えたゲルマン人の部族アレマン人(アレマン二人)の文化が起源と考えられている。

5世紀末以降、フランク王国や神聖ローマ帝国の支配の下でアレマン人のキリスト教化が進んだが、その文化はその子孫たちによって受け継がれていった。

農業技術の進歩によってコンバインでの刈り入れが普及した第二次大戦後、藁熊の製作に利用できる藁の入手が難しくなったため、この文化を継承する村も減少した。

しかし、近年は、若い世代が中心となって伝統文化を継承していこうという機運も高まっており、ケルベ(Cölbe)では毎年夏に学生たちが「シュトロー=ベーレン」の踊りを披露する催しなども行なわれている。

関連動画(Youtube)

Strohbären weisendorf einkleiden und geschichte faschingsdienstag 2009 teil 1

Strohbären weisendorf einkleiden und geschichte faschingsdienstag 2009 teil 2

Strohbären weisendorf einkleiden und geschichte faschingsdienstag 2009 teil 3

(ドイツバイエルン州ヴァイゼンドルフ(Weisendorf)のカーニバルのために、藁熊が作られる様子を撮影した動画。)

■ イングランド・ウィットルシーの藁熊カーニバルとは?

イングランドのウィットルシー(Whittlesea)では、農作業の始まりを告げる「プラウマンデー(Plough monday)」を祝う『ウィットルシー・ストロー・ベアー・フェスティバル(The Whittlesea Straw Bear Festival)』というイベントが毎年1月に開催されている。

Whittlesea Straw Bear Festival 2011, Whittlesey

(2011年の「The Whittlesea Straw Bear Festival」のパレードの様子を撮影した動画。[コピーライトマーク CalendarCustoms]こちらの藁熊は大人だけでなく、可愛らしい子供の藁熊も参加。地元の音楽隊の伴奏で華麗にダンスを披露した藁熊は役目を終えると、燃やされてしまいます。)

photo by danielweiresq[CC BY-NC-ND 2.0]

Whittlesea_straw_bear.jpg

(ウィットルシーの藁熊の写真。こちらの藁熊はベルト状にまとめた藁を体や腕、足などに巻きつけた後に、頭全体を覆うコーン状の帽子をかぶせて作っているので、ドイツの藁熊と比べて幾分シャープな印象を受ける。現在はより激しい動きに耐えるために帽子の部分の固定に金属製のフレームが利用されているという。)


photo by sleepymyf[CC BY-NC 2.0]

burning_straw_bear.jpg

(祭りの最後に燃やされる藁熊。)


ウィットルシーの藁熊は、プラウ・マンデー(公現祭後の最初の月曜日)の名物として親しまれていたが、藁熊たちは楽しませる見返りに町の人たちから食べ物や酒をもらっていたため、1909年に熱心な警官が不道徳な行為として禁じ、それ以降この町から藁熊の姿が消えた。

しかし、1980年には地元の有志たちによって約70年ぶりに復活。以来、フェスティバルの盛り上げ役として活躍するようになる。

そして、1999年にはドイツ中部ヴァルデュルン(Walldürn)からやってきた藁熊と共演を果たし、今ではイングランド各地からパフォーマーが集まる有名なイベントとなっているという。


なお、ウィットルシーの藁熊祭り(The Straw Bear Festival)については以下の公式サイトで詳しく紹介されている。

The Whittlesea Straw Bear Festival

■ ちょっと不気味!?同じ時期に行なわれる日本の藁を使った奇祭とは?

ドイツやイングランドの「藁熊」のように藁を身につけて通りを練り歩く行事は、日本でもちょうど同じ時期に開催されている。

photo by f_a_r_e_w_e_l_l[CC BY-SA 2.0]

カセ鳥・山形.jpg


上の写真は、山形県上山市で毎年2月11日(建国記念の日)に行なわれている旧暦小正月の奇祭「カセ鳥」の様子を撮影したもの。

「カセ鳥」は、商売繁盛や五穀豊穣、火伏せ(火災を防ぐこと)を祈願するために行なわれる祭事で、この地域では寛永年間(1624〜1645)の時代から行なわれていた。

凍てつくような寒さの中、ふんどし一枚の上に稲藁で作った箕を着た勇猛果敢な男たちが、通りで冷水を掛けられながらも「カッカッカーのカッカッカー」と元気に歌い踊りながら練り歩くこの祭事は、近代化が進んだ1886年(明治29年)以来、長い間途絶えたままだった。

第二次世界大戦後、伝統の祭りを復活させようという機運が高まり、1959年(昭和34年)に再開された。

そして、1986年(昭和61年)には市内の若者たちによって「カセ鳥保存会」が結成され、江戸時代から続く伝統行事が現在でも大切に守り続けられている。


上山で奇習「カセ鳥」

(山形新聞社が撮影した2012年の「カセ鳥」の映像。[コピーライトマーク PressYamashin]

沿道の人々がカセ鳥に水を掛けるのは、火事が起こらないよう祈願するためと、水商売の商売繁盛の願いを込めるためだそうです。

なお、2013年のカセ鳥は右のサイトでご覧いただけます。→ 「カッカッカー」カセ鳥練り歩く(Youtube))

(参考:カセ鳥(wikipedia),2月11日(月・祝)上山の民俗行事 カセ鳥(かみのやま温泉),藁の服を着て水を掛けられる奇習カセ鳥(Daily Portal))


ドイツ、イギリス、そして日本。

それぞれの行事の背景は全く異なりますが、地元の人々の「伝統文化を守りたい」という強い思いは共通しているように思えます。

いつかそれぞれの『藁男』たちが共演する姿を見てみたい気もしますね

参考サイト

灰の水曜日(wikipedia)

Strohbär(wikipedia[英語翻訳:原文ドイツ語]

カーニバルに出かけよう!(ドイツ・ニュースダイジェスト)

シュヴァーベン(wikipedia)

アラマン二人(wikipedia)

教会暦(wikipedia)

ケルベ(wikipedia)

我慢の時が始まる(ドイツ大使館・ドイツ総領事館)

Plough Monday(wikipedia)

posted by 残照 at 05:29| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

2013年は国際キヌア年!?世界を貧困から救うかもしれない理想の穀物キヌアとは?

2月20日、国連は「国際キヌア年」を始まりを記念する行事を行った。


「国際キヌア年」は、食料・栄養安全保障や貧困撲滅、持続可能な農業の分野で高い潜在能力を持つキヌアについて、国際的に理解を深めてもらうことを目的にして、ボリビアが提案した国際年(United Nations Year)で、2011年12月の国連総会で承認された。 既にFAO(国際連合食糧農業機関)を中心に普及活動が始まっている。


キヌアは7000万年前から南米アンデス地方で育てられてきた伝統的な穀物。

ヨーロッパからやってきた植民者たちによって長い間栽培が禁じられていたとされるが、近年、その高い栄養価や水はけが良ければ痩せた土地でも育つたくましさが注目を浴び、遊牧生活が主だったモンゴルの土地でも栽培が試みられている。



■ 白米よりも豊富な栄養素を持つキヌア

キヌア(quinoa)は、タンパク質やミネラル類(カルシウム、マグネシウム、鉄分、リン、ナトリウム、カリウム)、食物繊維などが他の穀物よりも多く含まれている。これは白米の栄養素と比較するとその栄養価の高さが顕著にわかる。


キヌアと白米の栄養成分の比較

熱量(Kcal) タンパク質(g) 脂質(g) 糖質(g) ナトリウム(mg) 食物繊維(g) カルシウム(mg) 鉄(mg) カリウム(mg) マグネシウム(mg)
キヌア 364 11.5 5.9 63.5 1.7 5.4 31.8 3.75 521 175
白米 356 6.1 0.9 76.6 1.0 0.5 5.0 0.80 88 23

(出典:「大日本明治製糖 商品情報 キヌア」これを見ると糖質以外の項目でキヌアが白米を上回っていることがわかる。)


また、キヌアは白米を上回る必須アミノ酸を含み、脂質のほとんどがコレステロール値の改善の効果があるとされる不飽和脂肪酸(リノレン酸、オレイン酸など)であるなど、健康食品としても優良。

さらに、グルテンを含まないため小麦アレルギーの人でも食べられるなど、まさに理想的な穀物と言える。

(ただし、キヌアには赤血球を破壊する性質(溶血性)があるサポニンを多く含むため、調理には十分な水洗いと加熱が推奨されるという。)

photo by Bioversity International[CC BY-NC-ND 2.0]

quinoa1.jpg

(キヌアの写真。品種によって穂の色は多種多様。一房あたり直径2〜3ミリの種子を250〜500粒つける。稲の一般的な品種では、1つの穂から70〜100粒のもみが実り、1つの種子から平均6本ほどの穂が伸びるので1粒あたりの収穫量は420〜600粒となる。アカザ科の植物であるキヌアは、ほうれん草の仲間なので、両者を単純に比較できないが、キヌアも環境が良ければ米と同程度の収穫が見込めるようだ。)


photo by Emily Barney[CC BY-NC 2.0]

quinoa2.jpg

(脱穀した状態のキヌア。穂の色は品種によって異なるが、脱穀するとどれも白色扁平な円形の種子があらわれる。)


■ 健康志向が高まる日本でもキヌアの恩恵を受けている

日本でも最近は健康志向の高まりを受けて、キヌアがスーパーで当たり前のように販売されるようになり、キヌアを使用した様々な種類の加工食品も販売されるようになった。

上記の記事によると、ボリビアの年間生産量(約3万8000トン)の約3分の2が輸出されているといい、ボリビアの大統領によって欧米の食品会社が糾弾されているが、日本も南米で生産されたキヌアの恩恵を受けている国の一つであることは変わらない。

(参考:「キヌア」検索結果(Amazon),「キヌア」検索結果(楽天市場))

(九州・佐賀で天然醸造にこだわった味噌・醤油を製造する「丸秀醤油」のキヌア味噌。[写真はケンコーコム(楽天市場)のもの]

同社によると、ペルーから輸入した無農薬栽培のキヌアを発芽させ、塩とキヌア(と麹菌)のみで作られた味噌は、血圧降下作用を持ち、大豆・米・麦・そばなどの穀物アレルギーを持つ人でも安心して食べれるとのこと。同社は他にも、キヌア酢やキヌア醤油なども販売している。参考→ 丸秀醤油 キヌア味噌の紹介ページ


(キヌアと砂糖、オリーブ油のみで作られたお菓子[写真はアットホーム(楽天市場)より]。キヌアは雑穀[五穀]の一つとして、お菓子の材料になることが多く、キヌアのみで作られるものは珍しいようだ。参考→ 「キヌア お菓子」検索結果(楽天市場))


ボリビア大統領の欧米を標的とした発言は、政治的なパフォーマンスの側面があるようですが、先進国に安価で輸出された途上国の農産物が、食べ残しや賞味期限切れなどで大量に廃棄されている現状を考えると、先進国側は糾弾されても反論しにくいように思えます。

市場経済の性質上、すぐに食品会社の活動を変えることはできませんが、せめて私たちは食べ物を無駄にしない生活を心がけたいですね。

参考サイト

キヌア(wikipedia)

International Year of the Quinoa IYQ-2013(FAO Offical)

国際年(wikipedia)

お米に関する数字(北陸農政局)

posted by 残照 at 17:58| Comment(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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