2013年03月30日

あの黒褐色のペーストが2年ぶりに復活!?ニュージーランドの大衆食『マーマイト』とは?

2011年2月22日にニュージーランド・カンタベリー地方で発生した「カンタベリー地震(クライストチャーチ地震)」。

この地震で多くの人命と建物が失われ、生産機能を失った工場も多かったという。

震災の影響は食卓にも波及し、それまでニュージーランド人の食卓で当たり前のように食されてきた「マーマイト(Marmite)」も姿を消すこととなった。

それから約2年を経た3月20日、ようやく「マーマイト」の店頭販売が再開され、多くの国民が「食の復興」を喜んでいるという。

■ ニュージーランドのマーマイトはマイルドな味?

「マーマイト(Marmite)」とは、ビール醸造の過程で生成されるビール酵母を主原料とする食品で、1902年頃にイギリスの「マーマイト社」によって初めて商品化された。

マーマイトは濃い茶色をした粘り気のあるペースト状の食品で、 トーストにジャムのように塗って食べるのが一般的な食べ方だ。

マーマイトの独特の味と香りは、好き嫌いがはっきり分かれるものなので、日本やアメリカといった、この味になじみのない国にはほとんど普及していないが、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなどイギリスの文化を受け継ぐ国々では大衆食として親しまれている。


上のAFPの記事で話題となっているニュージーランドのマーマイトは、イギリスでの商品化後に、迅速に独占販売権を獲得した「サニタリウム健康食品会社(Sanitarium Helth Food Company)」によって、1908年から販売されているもの。

こちらのマーマイトは、地元の人の嗜好に合わせて砂糖やカラメルが多めに含まれているため、本場の味よりもマイルドな味わいとなっているようだ。

photo by Malcolm Farmer[CC BY-SA 3.0]

Marmite.jpg

(英国のマーマイト。)

photo by Supersaiyanplough[CC BY-SA 3.0]

Nzmarmite.jpg

(ニュージーランドのマーマイト。 容器もガラス製の瓶ではなく、プラスチックの円筒状のものが使用されている。)


震災によって失われた懐かしい味が2年を経てようやく復活したニュージーランド。

日本でも2年前の東日本大震災で被災して廃業に追い込まれた工場も多く、同様の事例は少なくない思います。


被災地が「食の復興」を成し遂げるには、政府や公的機関の支援の充実はもちろんですが、何より私たち消費者が積極的に東北の食品を購入し、復興を支えていく姿勢を示していくことが大切だと思います。

以下のサイトには、被災地の魅力的な食べ物が紹介されています。一度覗いてみてはいかがでしょうか。

食のみやぎ 復興支援ネットワーク

いわて食材倶楽部

がんばっぺ!福島

参考サイト

Marmine(Sanitarium Official Site)

Marmine NZ(face book)

マーマイト(wikipedia)

Marmite(マーマイト)(UK info イギリス情報サイト)

カンタベリー地震(2011年)(wikipedia)

Marmite(wikipedia)


マーマイトヴェジタリアン125g

(イギリスで製造されている本家のマーマイト。日本では1個700円程度で販売されています。トーストの上に薄く塗ってスライスチーズを載せて食べると美味しいそうです。日本でも食パンの上に海苔の佃煮とスライスチーズを載せて焼く調理法がメーカーのウェブサイトで紹介されいるので、これと同じ感覚で利用すれば案外日本人の口にも合うのかもしれません。参考:ごはんですよ チーズトースト(桃屋 HP))

posted by 残照 at 21:33| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月28日

文部科学省が平成24年度の「全国体力テスト」結果を公表!?北陸地方が体力テストで上位を占める理由とは?

文部科学省は、2013年3月22日、平成24年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の結果を公表し、体力テストの平均点で福井県が小学5年生の男女で1位、茨城県が中学2年生の男女で1位となったことがわかった。


一方、2011年度は震災の影響で実施されなかったため、震災後初めて実施された今回の調査では、福島県の小学5年生の結果で大幅に順位を下げており、福島第一原発事故の影響をうかがわせる結果となった。(男子:前回32位→ 今回45位,女子:前回19位→ 今回30位)


この結果に対して、福島県教育委員会は、「原発事故による屋外活動の制限が続いて、子供たちが運動する時間や機会が減ったことが影響した」と分析。

現在、福島県では、県と福島大と共同開発した運動プログラム(運動身体作りプログラム)の普及を進めており、県教育委員会は「身近な場所で、日常的な運動から身体を動かすことから体力向上につなげていきたい」とコメントしている。

(参考:3月22日読売新聞朝刊[地方版]、福島県教育庁健康福祉課 HP,運動身体作りプログラム(健康福祉課:PDF))


「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」は、文部科学省が、全国的な子供の体力の現状を分析し、施策の立案・改善に生かすことを目的に、全国の国公私立学校の小学5年生と中学2年生を対象に毎年行っているもので今回で4回目となる。


調査は2012年4月〜7月に各学校で50m走やボール投げなど8種目で体力測定を行い、その結果を80点満点で点数化。

全国から抽出した小中学生各21万人分のデータを基に、各都道府県の平均得点を男女別に算出して公表した。


実施された種目
握力
上体起こし
長座体前屈
反復横とび
20mシャトルラン
50m走
立ち幅とび
ソフトボール投げ(小学生のみ)
ハンドボール投げ(中学生のみ)
(※ 中学生は持久走か20mシャトルランのどちらかを選択)

(参考:平成22年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査に関する実施要領(PDF)から抜粋。)

都道府県平均得点ランキング(平成24年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査より)

順位 中学2年男子(平均得点) 順位 中学2年女子(平均得点) 順位 小学5年男子(平均得点) 順位 小学5年女子(平均得点)
1 茨城県(47.03) 1 茨城県(54.17) 1 福井県(58.67) 1 福井県(59.95)
2 新潟県(46.00) 2 福井県(53.76) 2 茨城県(56.53) 2 茨城県(58.22)
3 福井県(45.95) 3 千葉県(52.02) 3 秋田県(56.31) 3 秋田県(58.19)
4 岩手県(45.32) 4 埼玉県(51.65) 4 新潟県(56.27) 4 新潟県(58.01)
5 秋田県(45.22) 5 静岡県(51.62) 5 石川県(56.25) 5 千葉県(56.97)
6 千葉県(44.47) 6 新潟県(51.24) 6 千葉県(55.84) 6 石川県(56.64)
7 石川県(44.46) 7 宮崎県(51.12) 7 宮崎県(55.41) 7 埼玉県(56.34)
8 宮崎県(44.25) 8 岩手県(51.05) 8 広島県(55.29) 8 鳥取県(56.33)
9 岡山県(43.90) 9 群馬県(50.97) 9 島根県(55.20) 9 広島県(56.27)
10 岐阜県(43.85) 10 秋田県(50.41) 9 岡山県(55.20) 10 静岡県(56.20)
11 鳥取県(43.66) 11 石川県(50.34) 11 熊本県(55.15) 11 岩手県(56.14)
12 埼玉県(43.49) 12 鳥取県(50.16) 12 鳥取県(55.08) 12 栃木県(56.11)
13 富山県(43.39) 13 山形県(49.94) 13 岐阜県(54.93) 13 熊本県(55.97)
14 青森県(43.27) 14 栃木県(49.83) 14 埼玉県(54.87) 14 島根県(55.77)
15 静岡県(43.24) 15 広島県(49.56) 14 富山県(54.87) 14 宮崎県(55.77)
16 佐賀県(43.18) 16 香川県(49.39) 16 奈良県(54.81) 16 青森県(55.72)
17 滋賀県(43.11) 17 長崎県(49.38) 17 香川県(54.77) 17 富山県(55.61)
18 山形県(42.77) 18 岡山県(49.25) 18 和歌山県(54.57) 18 香川県(55.50)
19 広島県(42.70) 19 岐阜県(49.15) 19 岩手県(54.25) 19 山形県(55.32)
20 群馬県(42.54) 20 青森県(49.14) 20 大分県(54.22) 20 岡山県(55.25)
21 京都府(42.52) 21 滋賀県(49.12) 20 長崎県(54.22) 21 岐阜県(55.16)
22 長野県(42.18) 22 富山県(48.84) 22 静岡県(54.16) 22 奈良県(55.14)
23 宮城県(42.13) 22 三重県(48.84) 23 東京都(54.10) 23 長野県(55.11)
24 島根県(42.12) 24 山口県(48.51) 24 青森県(54.08) 24 和歌山県(55.10)
24 香川県(42.12) 25 愛知県(48.41) 25 愛媛県(53.84) 25 長崎県(54.96)
24 大分県(42.12) 26 熊本県(48.24) 25 佐賀県(53.84) 26 鹿児島県(54.65)
27 栃木県(42.10) 27 宮城県(48.16) 27 栃木県(53.79) 27 山梨県(54.63)
28 三重県(42.09) 28 山梨県(48.10) 28 兵庫県(53.69) 28 愛媛県(54.57)
29 長崎県(42.05) 29 島根県(48.05) 29 長野県(53.65) 29 東京都(54.52)
30 熊本県(42.02) 30 京都府(47.98) 30 山口県(53.64) 30 福島県(54.45)
31 山梨県(41.89) 31 徳島県(47.89) 31 山形県(53.63) 31 山口県(54.35)
32 沖縄県(41.57) 31 佐賀県(47.89) 32 滋賀県(53.60) 32 宮城県(54.24)
33 山口県(41.47) 33 東京都(47.61) 33 京都府(53.58) 33 高知県(54.23)
34 福島県(41.40) 34 福島県(47.57) 34 福岡県(53.53) 34 徳島県(53.94)
35 徳島県(41.33) 35 愛媛県(47.52) 34 沖縄県(53.53) 35 兵庫県(53.85)
36 鹿児島県(41.06) 36 和歌山県(47.49) 36 高知県(53.42) 35 大分県(53.85)
37 愛知県(41.00) 37 兵庫県(47.46) 37 山梨県(53.13) 37 佐賀県(53.70)
37 兵庫県(41.00) 38 鹿児島県(47.32) 38 徳島県(53.07) 38 沖縄県(53.55)
39 愛媛県(40.75) 39 沖縄県(47.23) 39 鹿児島県(52.96) 39 京都府(53.52)
40 福岡県(40.70) 40 福岡県(47.08) 40 三重県(52.95) 40 福岡県(53.51)
41 高知県(40.59) 41 大阪府(46.62) 41 宮城県(52.92) 41 三重県(53.29)
42 大阪府(40.47) 42 大分県(46.62) 42 神奈川県(52.86) 42 愛知県(53.18)
43 和歌山県(40.40) 43 奈良県(46.48) 43 北海道(52.55) 43 群馬県(53.06)
44 北海道(40.23) 44 長野県(46.23) 44 愛知県(52.53) 44 滋賀県(52.97)
45 神奈川県(40.20) 45 神奈川県(46.02) 45 福島県(52.52) 45 北海道(52.95)
45 奈良県(40.20) 46 高知県(45.75) 46 群馬県(52.31) 46 大阪府(52.59)
47 東京都(40.16) 47 北海道(44.31) 47 大阪府(52.26) 47 神奈川県(52.52)
(データは3月22日読売新聞朝刊[地方版]から引用。北海道、東北地方、北陸地方、北陸以外の中部地方[東海地方、東山地方]、近畿地方、関東地方、中国地方、四国地方、九州地方、沖縄県を色分けした。なお、三重県については諸説あるが、近畿地方に含めた。参考→ 日本の地域(wikipedia))

■i北陸地方の子供が上位の理由は?

上記の表を見ると、上位には福井、新潟、石川など、北陸地方の県が多く、残る富山県も最低順位が中学2年生女子の22位であり、すべての県が上位となっていることがわかる。

この地域の子供たちの体力水準の高さはどのような環境によって培われているのだろうか。


県民性の日本地図 (文春新書)(武光誠 著)』によると、北陸地方から山陰地方にかけての日本海側は、『日本海文化圏気質』と呼ばれる共通の気質を持つとされ、粘り強くて、真面目、勤勉で人情に厚い県民気質がこの地域の根づいているという。


一方、北陸地方の地理的条件に着目すると、積雪量の多い「豪雪地帯」であることで共通している。

また、北陸地方は全国の米収穫量(2010年)の約13%を占める穀倉地帯でもある。

(参考:日本の米の収穫量2010年(地方別)(先生のための素材・教材サイト)


以上から、北陸地方では、積極的に雪かきや米作りの手伝いをする小中学生が多いように思える。

最近は、親の意識も変わり、危険だから子供に手伝いをさせない家庭も増えてると推察されるが、それでも進んで手伝う子供は他の地域よりも多いと考えられる。


自然に恵まれ、外遊びのしやすい環境でもある北陸地方。

豪雪地帯の子供は雪が降ってもあまり外で遊んだりはしない傾向にあり、最近は普段から屋内で遊ぶのが好きな子供も増えているが、それでも雪かきや農作業を手伝っている子供たちは、適度な運動ができる。

こうした県民気質や自然豊かな生活環境が北陸地方の小中学生の体力の維持・向上を支えているのかもしれない。


近年、全国の小中学校で対策が進められたこともあり、今回の調査結果では、中学2年生では男女ともわずかに前回を上回るなど、改善の兆しが見えてきました。

とはいえ、依然としてピークだった1985年頃との差は大きく、ランキングにおける上位の都道府県と下位の都道府県の固定化が顕著になるなど、都道府県の対策の差が鮮明になっています。


1位の茨城県は、1967年からすべての公立小中高校で独自に体力テストを実施しており、こうした長年の積み重ねから「健康も教育の重要なテーマ」であるとの認識が教育現場に根付いており、県教育委員会は「各校の体力向上に向けた取り組みが上位に入った要因の一つ」とコメントしています。

また、県教育委保健体育課は「運動の時間や場所を提供しているのは学校。各校の取り組みや工夫により、子供たちの体力が維持されている」と、今回の結果は各校の取り組みの成果であるとの認識を示しています。


子供の体力の向上を全国規模に発展させていくためには、それぞれの学校が「健康も教育の重要なテーマ」であることを認識し、子供の体力向上に積極的に取り組んでいける体制を構築していくことが大切ということなのでしょう。

もちろん、学校の役割も大切ですが、それと同じくらい「運動好きの子供」を育てる家庭での教育も大切だと思います。

以下のサイトには「子供を運動好きにするコツ」について詳しく開設されています。子育て中の方はご覧になってみてはいかがでしょうか。


子どもを運動好きにするコツ【第1回】〜親の心得編〜(Benesse 教育情報サイト)

(すべての記事を読むには会員登録が必要のようです)


参考サイト

全国体力・運動能力・運動習慣調査(wikipedia)

豪雪地帯(wikipedia)

小中学生全国体力テスト 中2男女とも1位 小5も2位 茨城(MSN産経ニュース)


県民性の日本地図 (文春新書)

posted by 残照 at 22:41| Comment(1) | 統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月25日

必要なのは飲み物をこぼさず走れるプロ意識!?世界中で開催されるウェイターズレースとは?

メキシコの首都メキシコシティで2013年3月16日、ウェイターとウェイトレスがトレーに水やワインを載せて走る「ウェイターズレース」が行なわれた。

「ウェイターズレース(Waiters Race)」は20世紀始めにウェイターのプロ意識の向上のためにフランス・パリで始まったイベント。

その後、ロンドンやベルリンなどでも行なわれるようになり、現在ではヨーロッパだけでなく、世界53ヶ国以上で同様のイベントが開催されている。


waiters race You Tube HQ

(フランスのパリで行なわれたウェイターズレースの様子を撮影した動画。[コピーライトマーク Richard Goodwin]

競技はボトルと飲み物の入ったグラスを載せたトレイを持って、できるだけ速くゴールするという、シンプルなルールで行なわれる。

ただし、地方によってはトレーに載せるボトルやグラスの数やコースの長さはまちまちで、各地域で独自のルールが設けられている場合がある。

なお、ウェイターの技能を競うレースでもあるので、当然、グラスの中の飲みものをこぼしたり、ボトルを落とすことは厳禁。このため、バランスを取りながらいかに速く移動するかが勝利のポイントとなっている。)

Abu Dhabi Waiter Race 2013 by Rotana Hotels Abu Dhabi

(2013年にUAEの首都アブダビにある「Rotana Hotels」で行なわれたウェイターズレースの映像。[コピーライトマーク RotanaHotels]。こちらのレースは障害物競争の要素が取り入れられたエンターテイメント性の高いものとなっている。)

Racing waiters in Argentina bring new meaning to speedy service

(アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されたウェイターズレースの様子を撮影した動画。[コピーライトマーク itnnews]こちらのレースではボトル2本とジュースの入ったグラスをトレイに載せて、通りを走るオーソドックスなスタイルが採用されている。)


日本でも昨年(2012年)11月25日、横浜で「Waiters Race Yokohama 2012」が開催されています。

本場パリの大会にも出場経験のある、横浜中華街の名店『紹福門』代表梶 恒翁氏が実行委員長となって2011年に初開催されたこのイベントは、2012年も多くの地元企業の協賛の下での行なわれ、地元で働くウェイター、ウェートレスが多数参加しました。

参加可能なのはウェイターを職業とする人または料理関係の学校に通っている学生のみという本格的なレースで、300m(片道150mを往復)の距離を走る個人戦と、300mずつ合計1500mを5人でリレーする団体戦の2種目が行なわれています。


ちなみに、4月7日(日)には、「みなとみらい さくらフェスタ2013」のイベントの一つとして「ウェイターズレース横浜『みなとみらい大会』(個人戦)」が開催されることが決定しています。 お近くの方は声援を送りに訪れてみてはいかがでしょうか。

ウエイターズレース横浜 Facebookページ

みなとみらい21さくらフェスタ2013 (プレスリリース:PDF)


参考サイト

Wayters Race(wikipedia)

Waiters Race Yohohama 2012

WaitersRace.com

posted by 残照 at 16:21| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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